田村耕太郎の「シンガポール発 アジアを知れば未来が開ける!」Vol.468
インドの外交官はとても優秀
私が今秋からリークワンユースクールで開講する「気候適合や防災マネジメント・プログラム」についてインド政府と打ち合わせ。
実はインドも亜大陸ということでヒマラヤ山脈からインド洋まで多様な気候帯と地層も持つので、サイクロンから地震から熱波・寒波まで災害のデパートと言われます。
日本は災害のたびに自衛隊を動員していますが、インドには各災害ごとのプロフェッショナルからなる訓練されたレスポンスチームがあります。
日本とは色んな意味で防災・減災のコラボレーションが可能です。さっそく、日本だけでなく災害多発地帯の東南アジアとも、私のプログラムを通じてインドの防災チームを連携させていきます。
日本の防災テックも有名ですが、さすが独自のテクノロジー大国インド。結構エグイのがあります。
優秀な人材はグローバル企業やスタートアップに流れているのが世界各国共通の傾向ですが、インドだけは中央政府、特に外務省に超優秀な人材が常に入ってきています。しかし、マンパワー不足で今までは戦略的外交が苦手でしたが、地政学リスクが高まり、インド外交の価値が急上昇してきたので、戦略的外交にリソースをかなり割くようになっています。
インドの外交官は、世界情勢からインドのスタートアップ事情やテクノロジーについてとても精通していて、さすがでした。インドのトップ人材というのは頭の構造がどうかなっていますね。
防災を公共政策としてポジションを高め、外交とビジネスの武器にしていくとともに、気候変動が地政学に与えるインパクトをさらに研究し、それを各国政府に共有していきます。
私が大学で主宰するプログラムも研究もかなりグローバルなものになってきます。
もちろん日本にもさらに貢献していきたいです。グローバルなネットワークを使って。
今日もインクレディブル・インディアでした。
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