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No.87 批判的思考 / critical thinkingなどについて『メディアリテラシー オンライン・セミナー&セッション』4周年

淺野幸彦メールマガジン「リベラルアーツ事始め」
  • 2024/04/29
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いつもお読みいただきありがとうございます。 第87回目の淺野幸彦メールマガジン「リベラルアーツ事始め」をお送りします。 新型コロナが猛威を振るい始めた第一回緊急事態宣言下、今から4年前、2020年の昨日、4月28日に始めた『メディアリテラシー オンライン・セミナー&セッション』。 昨日で143回を迎えました。 テーマは「進化的適応環境( environment of evolutionary adaptation, EEA」をとりあげました。 人類(ホモ・サピエンス)が進化し適応した環境のことです。 いつどのような環境に適応していったのか? その進化的適応は、人類が作り出した現代文明の環境に適応しているのか。 「認知的バイアス」にどのような影響を与えているのか。 いずれ、このテーマも本メールマガジンでも取り上げたいと思います。 尚、本セミナーは以下の概要でも記しているように、どなたでもいつからでも参加できます。 希望される方は、私にメールをお送りください。 メールアドレス:ezy02025@nifty.com 今回は、このセミナーの概要と趣旨をあらためて記しておくと同時に、メディアリテラシーやリベラルアーツの必須要素、『批判 / critical』の説明を補足しておきます。 ******************** 『メディアリテラシー』 オンライン・セミナー&セッション概要 ******************** ◆開始日時:毎週土曜日か日曜日の17時半から19時 ◆使用オンラインメディア:Facebook Messengerグループビデオチャット ◆参加方法:Facebook Messengerないしは私にメールに参加希望メッセージをお送りください。 ◆参加表明された方を、Facebook Messengerグループにお入れし、時間になったら、ビデオチャットコールをしますので、開いてください。 ◆参加人数:10名様くらい ◆参加資格:なし(年齢、ジェンダー、国籍不問の自由参加。学生でも一般の方でも。 ◆参加費:1,000円 *毎回テーマを決め、私はキーノートスピーチとファシリテーターを行います。 ******************** 『メディアリテラシー』 オンライン・セミナー&ワークショップ趣旨 ******************** 新型コロナのパンデミック下、私に何ができるかを考えていましたパートナーの勧めにより、私が大学で14年間受け持っている「メディアリテラシー」のオンライン・セミナー&ワークショップを始めます。 マスメディア、SNS情報に翻弄され気味の人が多いからこそ、意味のあると考えています。 私が一方的に講義をするのではなく、参加者全員、各々が考え、発言し、検討しメディアを巡る批判的思考、いわば思考の免疫力を養っていくものです。 誰もが不特定多数の他者に向けて、簡単に情報の発信者になれる時代だからこそ、みなさま、一緒に楽しみながらメディアリテラシーの力を向上させていきましょう。 ちなみに以下のようなケースに自覚的になること、そして自粛することが求められています。 ◆一次ソース、ないしは複数検索、裏取しそれなりに信頼できる発信元にあたることなく、自分が信じたい情報や支持する情報だけを選びフィードバック、乱反射しやすいSNSにアップされているもの。 ◆ファクトチェックが甘かったり、調査報道をしっかりしていなかったり、ある種の情報誘導をしているかもしれないマスコミフィルターを通したもの。 ◆様々なポジショントーク(*1)や、スピンドクター(*2)の暗躍が感じられるもの。 (*1)ポジショントーク:https://tinyurl.com/2mv8tm4y (*2)スピン:https://tinyurl.com/pdm2wc3w スピンドクター:https://tinyurl.com/53hyam92 ◆愉快犯的に不安を煽ったりするもの。 ◆各種バイアス(*3)を強化したり、マッチポンプの所業としか思えないもの。 (*3)バイアス:https://tinyurl.com/2jars7ax ◆異なる思考、異なる声に耳を傾けず、みずからの正統性を疑うことなく声高に言い募り、なまじ善意で拡散したりしているもの。 ◆自身の価値観による正義を振りかざし声高に非難する、不謹慎厨や自粛ポリス、道徳自警団的なもの。 ◆ネット上で、たんに不満をぶちまけているようなもの。 これらをシェアしたりアップしたりすること自体が情報汚染になってしまうことがあります。 まさに誤情報の感染爆発、インフォデミック(*4)といった状態にさらされ続け、知らず知らずのうちに疲弊していきかねません。 (*4)インフォデミック:https://tinyurl.com/nh6jzw5e 「メディアリテラシー」は、現在、コロナ禍にさらされ、コロナうつ、コロナ疲れ、コロナストレスに対し少しでも耐性をアップし、将来への見通しを良くするとともに、安易に他者への非難に転嫁しないようにするための、複眼的思考、思考の三角測量法、クリティカル・シンキング(*5)を身につけるための日々の思考の基礎訓練です。 (*5)クリティカル・シンキング:https://tinyurl.com/3et6wxu2 なお、「批判」という言葉を、「否定」、「非難」と同じ意味、「悪口」や「誹謗中傷」に近い意味だと勘違いしている方がいるかもしれませんが、本来の意味はまったく異なります。 念のために大辞林 第三版の解説を引用しておきます。 ・・・・・・・・・・ 1.物事の可否に検討を加え、評価・判定すること。「学説-」 「-を仰ぐ」 2.誤っている点やよくない点を指摘し、あげつらうこと。 「政府の外交方針を-する」 3.【哲】〔ドイツ Kritik〕人間の知識や思想・行為などについて、その意味内容の成立する基礎を把握すること。 ・・・・・・・・・・ 以上、参加者募集の告知を再記しておきました。 次に批判、criticalについて補足しておきます。 ************* ◆批判の非難の違いについて ************* 先述したオンライン・セミナー&セッションの最後でも若干説明しましたが、「批判」と「非難」の違いについてもう少し詳しく説明します。

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  • 誰もが不特定多数の他者に向けて、簡単に情報の発信者になれる時代だからこそ、個々人のメディアリテラシーのスキルの一層の向上が求められます。 メディアリテラシーとリベラルアーツ(自由に考える技術)を巡って間口は広く、しきいは閾は低く、奥行きは深く考えていきます。
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