『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2024年4月29日号
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『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2024年4月29日号
●赤羽雄二の視点:スピードを上げるための8つの原則(『速さは全てを解決する』その5)●今週の相談
・小3の子どもが宿題を全然やりません。そのため、妻のイライラが激しく、私との言い争いも頻繁で疲れました。
・社会人6年ですが、何もかも自信がなく仕事でも失敗続きです。このままでは絶対だめなので、何とかしたいです。
・小6、小2の子どもがいます。そこまで手もかからなくなってきたので、いろいろ勉強し、仕事でももっともっと頑張りたいのですが、夫がいい顔をしません。どのように説得すればいいでしょうか。
毎週月曜日発行
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【はじめに】
本メルマガでは、皆さんからの仕事やプライベート上の多くの悩み・質問にていねいにお答えします。メルマガを購読している方なら、どなたでも質問&相談が可能です。(ご質問: akaba@b-t-partners.com )
【『ゼロ秒思考』とは】
『ゼロ秒思考』は、マッキンゼーで14年間、その後も多くの企業、個人を支援してきた私が生み出した独自のアプローチです。
「メモ書き」によって思考と感情の「言語化」に慣れ、強化することで、どんな人でも確実に頭がよくなり、心が強くなります。くよくよしなくなります。何をすべきかがわかるので、行動も早くなります。
20数年にわたって改良し、内外で実践していただいた結果、10万人以上の方に効果を実感していただいています。
誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法ながら、効果は絶大です。実践された方々からのコメントの一部を紹介します。
「明らかに日々の思考量や行動量が増えた」
「打てば響くような会話ができるようになった」
「オリジナルな企画書をすぐに書けるようになった」
「自分に自信がついた」
「気持ちを素直に伝えらえるようになった」
本メルマガは、この『ゼロ秒思考』をベースに、皆さんの悩みに答えていきたいと思います。
赤羽雄二の視点:スピードを上げるための8つの原則(『速さは全てを解決する』その5)
原則1 まず全体像を描く
スピードを上げるためには、まずその仕事の全体像を理解する必要がある。全体像とは、最終成果が何で、それを出すためにどういう要素があってどういうステップと段取りを踏んで成果につなげるのか、どこから手をつけると最も効果的なのか、そういったこと全てを言う。
全体像が見えれば、どの部分が大事で、どの部分はそれほどでもないかがわかる。どこが絶対に押さえるツボなのか、どこが危ない橋なのかが見えてくる。そうすれば、必要以上に丁寧な仕事をして、本当はそこまで大事ではないところに延々と時間をかけたり、あとでやるべきなのに最初に時間をかけすぎるなどがなくなる。
リスクを測りつつ、思い切ってスピードを上げていくこともできる。上司も安心するし、経験の少ないチームメンバーも全体像を理解したうえで個々のタスクに取り組んでくれる。
たとえば企画書をつくるのであれば、誰に対しての何ページの企画書なのか、企画書の目的が何なのか、全体構成はどうなのか、目次はどうなるのか、各ページにどういった内容を書くのか、その中にはどういった細目を準備すべきなのか、全体像がわかると、各部にかけるべき時間や細かさがわかる。
自分が最終責任者であれば、自分で全体像を考え、バランスを取りながら仕上げていく。第三者の意見が貴重なので、部下や同僚の意見もできるだけ参考にする。上司がいる場合は、自分で全体像を考え、上司にぶれがないことを確認して見定めてから、実際の作業にはいる。
この「上司への確認」が何より大事で、ぶれがないことを確認しても、途中で気が変わる上司がいる。正しく理解できていないのに安易に「わかった。それでやってくれ」という上司もいる。そういう上司に限って、あとで「何をやっているんだ?」と詰問したり、「そんなつもりじゃなかった。お前は何もわかっていないな」と平気ではしごを外したりする。
とんでもないことだが、ほとんどの上司がこのレベルだろう。
会社全体で見たら、上司への教育が他のどれと比べても重要なのはまさにこれが理由だ。
現実問題としては、会社勤めをしていると、十中八九、頼りない上司、信用するとやや危ない上司と仕事をすることになるので、こまめに確認する(これは、皆さん自身もそう部下に思われていることが多いので要注意。つまり、「上司が部下に対してどのように指示をして最高の結果を出すようにすべきか」というノウハウが、日本企業にはほとんどない)。
口頭での確認は危険だ。記憶は曖昧で、必ず自分の都合のよいように記憶がずれていってしまうからだ。「絶対こうだ、こう言った」と思っても、かなりの確度で不正確になる。記憶とはそういうものなのに、「絶対間違いない。こう言った。こう合意した」と言い張る人、特に上司が多いので、どれほど注意しても注意しすぎることはない。
必ず上記の全体像を描いてそれを上司に渡し、できるだけ齟齬のないように説明する。短時間でいいので、途中で何度も確認する。そうしたほうが互いに安心でき、上司からの信用度も上がっていく。
原則2 丁寧にやり過ぎない
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